杜~フォレスト~

ぼくが考え、書いてきたこと

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を変えた10冊の本

【185】世界を変えた10冊の本 世界を変えた10冊の本 作者:池上 彰 文藝春秋 Amazon 【16/09/23】 女性誌『CREA』に連載されたものを基にして刊行。単行書は2011年、文庫は2014年刊。「10冊」とは、 ①アンネの日記(アンネ・フランク) ②聖書 ③コーラン ④プロ…

ちょっと今から仕事やめてくる

【184】ちょっと今から仕事やめてくる ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) 作者:北川 恵海 KADOKAWA Amazon 【16/09/21】パワハラ上司のいる「ブラックな」職場で思い悩む俺(青山隆)は、駅のホームから落ちそうになっているところを、ヤ…

辞書を編む

【183】辞書を編む 辞書を編む (光文社新書) 作者:飯間 浩明 光文社 Amazon 【16/09/20】『三省堂国語辞典(以下、「三国」)第7版』に先がけて刊行された、「三国」誕生秘話。著者の「ことば愛」が炸裂する。「三国」の基本方針は、「いま、現に使われてい…

やめてみた。

【182】やめてみた。 やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫) 作者:わたなべぽん 幻冬舎 Amazon 【16/09/16】図書館で120人待ちと伝えた知人が、見かねて貸してくれたものだが、このまま自分のものにしてしまうかなあw …

「本が売れない」というけれど

【181】「本が売れない」というけれど (046)「本が売れない」というけれど (ポプラ新書) 作者:永江 朗 ポプラ社 Amazon 【16/09/16】「読書離れ」「出版不況」という「印象」の正体をていねいに腑分けして、ここ40年くらいの「本」をめぐる環境の変化を見据…

2022年9月度のブクログまとめ

こんにちは。 9月最終日、もう今日のうちに新しく「読了」となる見込みのものはないと踏んだので、9月分のブクログまとめをUpします。今月の「読了」は、以下の4冊ですが、チラとでも開いた冊数は、30冊前後になったようです。 ご覧いただけるように、冊数は…

日本という国

【180】日本という国 決定版 日本という国 (よりみちパン! セ) 作者:小熊英二 新曜社 Amazon 【16/09/09】日本の近現代史(明治維新と第二次大戦後)のネガ像をトレースしているもので、中高生向けのシリーズにしては、重苦しい問いかけを含んでいる一冊。し…

15歳の日本語上達法

【179】15歳の日本語上達法 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法 作者:金田一 秀穂 講談社 Amazon 【16/09/08】外国語や古典にアタックして、現在を相対化することと、ホンモノを知ること、それとわかる力を身につけること。正確に、わかりやすく表現(書く)訓…

社会学を学ぶ

【178】社会学を学ぶ 社会学を学ぶ (ちくま新書) 作者:内田隆三 筑摩書房 Amazon 【16/09/07】デュルケームからパーソンズ、ルーマンに至る流れや、マルクスの物象化論、レヴィ・ストロースの構造主義、フーコーの知の考古学、柳田国男の習俗論、ベンヤミン…

まんがでわかる 7つの習慣

【177】まんがでわかる 7つの習慣 まんがでわかる 7つの習慣 宝島社 Amazon 【16/08/30】さしあたって、マンガの部分のみを読んでみた。それ以外は、特に必要性を感じなかったので。完訳版持っているけど、読める気がしないw * * * 最近になって、初学者…

日本語の練習問題

【176】日本語の練習問題 日本語の練習問題 作者:出口 汪 サンマーク出版 Amazon 【16/08/25】美しく、正しい日本語の使い手となることが、真に人生を豊かに生きる基礎であると確信する著者が提示した、日本語の練習問題全6章と総合問題。後半では、新美南吉…

あなたの勉強法はどこがいけないのか?

【175】あなたの勉強法はどこがいけないのか? あなたの勉強法はどこがいけないのか? (ちくまプリマー新書) 作者:西林 克彦 筑摩書房 Amazon 【16/08/23】勉強が「できない」「苦手」という考えにとらわれるのは、何に由来することなのかを考え、知識を「道…

脳に悪い7つの習慣

【174】脳に悪い7つの習慣 脳に悪い7つの習慣 作者:林成之 幻冬舎 Amazon 【16/08/18】「脳トレのゲームやパズルは役に立たない!」という「衝撃的」な書き出しから始まる本書は、7つの「悪い習慣」を挙げて、それに気づき、修正をほどこすことから、脳のパ…

わかったつもり

【173】わかったつもり わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ (光文社新書) 作者:西林 克彦 光文社 Amazon 【16/08/14】読書とは、世界との交流のレッスンであると私は思っている。この本は、文章について、わかる/わからないというのが、そもそも…

100分de名著テキスト『アイヌ神謡集』

【2243】100分de名著テキスト『アイヌ神謡集』 NHK 100分 de 名著 知里幸恵『アイヌ神謡集』 2022年 9月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon 【22/09/22】19歳で早逝した知里幸恵が遺した、世界初の文字化されたアイヌの口承の世界。番組で取…

学習まんが人物館 知里幸恵とアイヌ

【2242】学習まんが人物館 知里幸恵とアイヌ 知里幸恵とアイヌ (小学館版学習まんが人物館) 小学館 Amazon 【22/09/16】100分de名著に誘われて、図書館で借り受けて読了。とてもよくできた学習まんがであった。知里幸恵の、わずか19年という短い生涯で成した…

ぼくはこう生きている君はどうか

【172】ぼくはこう生きている君はどうか 潮文庫 ぼくはこう生きている君はどうか 作者:鶴見俊輔,重松清 潮出版社 Amazon 【16/08/12】2007年6月から2009年2月まで、5回にわたっての対談から編まれたもの。「 ことば」が、その人格・人間性の深いところから発…

経済の考え方がわかる本

【171】経済の考え方がわかる本 経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書) 作者:明, 新井,紀子, 新井,範之, 柳川,e‐教室 岩波書店 Amazon 【16/08/12】自他ともに認める「経済オンチ」「経済学オンチ」の私としては、この程度の本であっても、理解に手間取…

おしまいのデート

【170】おしまいのデート おしまいのデート (集英社文庫) 作者:瀬尾まいこ 集英社 Amazon 【16/08/04】表題作を含め、ランクアップ丼/ファーストラブ/ドッグシェア/デートまでの道のり、の5編を収める。「おしまいのデート」では、ああ、この人が亡くなる…

功利主義者の読書術

【169】功利主義者の読書術 功利主義者の読書術(新潮文庫) 作者:佐藤 優 新潮社 Amazon 【16/08/02】「知識人」の役割として、直面する問題が何かということを指摘し、提示することがある。佐藤さんは、そうした「知識人」の一人であると思う。一貫して述…

強運の持ち主

【168】強運の持ち主 強運の持ち主 (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 【16/07/30】営業職から転じ、「ルイーズ吉田」として占い師となった幸子さん。彼女の元を訪ねるお客やアシスタントとのお話し。ニベア/ファミリーセンター/おしまい予言/…

たった2時間読むだけで字がうまくなる本

【167】たった2時間読むだけで字がうまくなる本 たった2時間読むだけで字がうまくなる本 (宝島社新書) 作者:阿久津 直記 宝島社 Amazon 【16/07/30】1/2くらい読んだところで、集中力が失せた。内容はいい本だと思う。「運動としての書写」を、科学的アプロ…

誰でもできるロビイング入門

【166】誰でもできるロビイング入門 誰でもできるロビイング入門~社会を変える技術~ (光文社新書) 作者:明智 カイト 光文社 Amazon 【16/07/24】成功した、ないし成功しつつある5つの事例についてのケーススタディといった趣きである。この5つとは、1)自…

不平等との闘い

【165】不平等との闘い 不平等との闘い ルソーからピケティまで (文春新書) 作者:稲葉振一郎 文藝春秋 Amazon 【16/07/24】「平等」か「成長」かをめぐっての議論を、ルソーとスミスの過去にまで遡っての解明を試みたもの。すなわち、「不平等の起源は、社会…

大家さんと僕 これから

【2241】大家さんと僕 これから 大家さんと僕 これから 作者:矢部 太郎 新潮社 Amazon 【22/09/06】前作で手塚治虫文化賞短編賞を受賞した矢部の続編。やがて来るだろう「別れ」を予期させながら、しみじみと深い余韻を残す。しかしこれは、「ほっこり」では…

図書館の神様

【164】図書館の神様 図書館の神様 (ちくま文庫) 作者:瀬尾まいこ 筑摩書房 Amazon 【16/07/21】成り行きで高校の国語科講師になってしまった早川清は、これまた成り行きで文芸部の顧問となった。部員は三年生の垣内君ただ一人。一年間の「部活」を通じて、…

そうだったのか!現代史

【163】そうだったのか!現代史 そうだったのか! 現代史 (集英社文庫) 作者:池上 彰 集英社 Amazon 【16/07/19】2000年に刊行されたものを、2007年に文庫化。2段組、400頁のボリューム。第二次大戦後の、イスラエル建国(1948)や冷戦の始まり(1946、「鉄の…

サバイバル宗教論

【162】サバイバル宗教論 サバイバル宗教論 作者:佐藤 優 文藝春秋 Amazon 【16/07/17】この本は、2012年2-7月にかけて、主として臨済宗の僧侶を対象とした講演を基に構成されている。いつもながら、何でこんなこと知っているんだというほどの該博な知識に圧…

学問のすすめ(現代語訳)

【161】学問のすすめ(現代語訳) 現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書) 作者:福澤諭吉 筑摩書房 Amazon 【16/07/16】学問こそが、個人と国の「身を立てる」基本だということを述べている。1872~76年に刊行されているので、140年前の本ということか。志を高…

国家を考えてみよう

【160】国家を考えてみよう 国家を考えてみよう (ちくまプリマー新書) 作者:橋本 治 筑摩書房 Amazon 【16/07/13】「怒涛」「圧巻」という言葉こそがふさわしい内容。「くに」という言葉の成り立ちや変遷から説き起こし、「政治」を考えることが面倒だけど重…