こんにちは。
9月最終日、もう今日のうちに新しく「読了」となる見込みのものはないと踏んだので、9月分のブクログまとめをUpします。今月の「読了」は、以下の4冊ですが、チラとでも開いた冊数は、30冊前後になったようです。
ご覧いただけるように、冊数は少ないものの、いずれも☆4の評価を与えています。満足度は高かったものと思われます。
大家さんとぼく これから
矢部太郎著
前作で手塚治虫文化賞短編賞を受賞した矢部の続編。やがて来るだろう「別れ」を予期させながら、しみじみと深い余韻を残す。しかしこれは、「ほっこり」ではないだろうと思うんだが。
→「コミックエッセイ」として、カウントしました。世の中、「ほっこり」と癒やされたがっている人が多過ぎます。著者の矢部さんが、どう読まれたがっているのかはうかがい知ることはできませんが、大家さんの人生は、決して「ほっこり」では括れないと思うのです。
100分de名著テキスト・知里幸恵『アイヌ神謡集』
中川裕著
19歳で早逝した知里幸恵が遺した、世界初の文字化されたアイヌの口承の世界。番組で取り上げられたことの意義はとてつもなく大きいと思う。
→いずれ、単独の記事として起稿しておきたいと考えています。マイノリティとして、誇りを持ちながら生きるとはどういうことなのかを考えさせられます。
まんが人物館・知里幸恵とアイヌ
小学館版
100分de名著に誘われて、図書館で借り受けて読了。とてもよくできた学習まんがであった。知里幸恵の、わずか19年という短い生涯で成したことの大きさが、よく伝わってくる。
→池澤夏樹さんが解説を書かれていて、興味深かったです。わずか19年という短い生涯が、あまりにも劇的ではありますが、功績の大きさもきちんと評価されるべきです。病弱であることを押して編纂に取り組んだこと、将来を約しあった仲の男性がありながら、病気のためにそれも断念したということなど、知っておくべきことが多いと思いました。
プリズン・サークル
坂上香著
5月に本を開いたが、中断ののち、9月から再開してようやく読了。「学び」が多く、一度にはまとめられない。改めての機会を待ちたい。
→長く未了だったため、もはや「懸案」だったものですが、月内に読了できました。10月8日(日)に、大きなイベントがあるので、それへの参加を待って、改めて稿をまとめたいと考えています。
10月に読みたい本
・100分de名著テキスト・折口信夫『古代研究』
・宮本輝『地の星』(継続)
・宮地尚子『傷を愛せるか 増補新板』(継続)
・野矢茂樹『哲学の謎』(継続)
に加えて、1~2冊を読了できるようでありたいと思っています。
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今回は以上といたします。お読みくださり、ありがとうございました。それではまた!