杜 ~フォレスト~

ぼくが考え、書いてきたこと

2406:戯れうた②(6/17~25)

突発的に6月16日(日)から歌を詠み始めて、以来41首をツイートしています。この記事では、17日(月)以降に書いたものをまとめました。

なお、ツイートでは「分かち書き」をしていますが、ここではそれを廃しました。その方がよいとのアドバイスをいただいたからです。

  1. 読書アカ本が好きなりゃそれでいい定義なんかは必要ないのよ
  2. 梅雨空の重なる雲を切り裂いて光りさす午後突き抜ける青
  3. 気の利いたことはいらないあなたにはいてくれるだけそれだけでいい
  4. 炎天下歩いて着いた図書館でCD借りてひと寝入りせむ
  5. 冷ややっこ生姜醤油に刻みねぎそれでもいいがめんつゆもいい
  6. 飛行機の筋が切り裂く夏の空真白の雲と照りつく陽光(ひかり)
  7. 雨の朝昼長き日に天の露涼しき夏至の恵みの朝(あした)
  8. 夕暮れの涼しき夏至の雨上がりそよぐ風にも空気洗われ
  9. 期日前できるのならば入場券持って出ようか権利を行使
  10. 一冊を買うならどちらにしようかなカフカ断片万智さん選集
  11. コーヒー店探して歩き看板を見つけたもののコーヒー器具屋
  12. 紀伊國屋レジが混んでるどうしよう違うお店に場所を移すか
  13. 日本フィル窓口休みまた明日チケット予約の電話をするよ
  14. 寝たいけどこんなにお腹が空いてては寝れないような気がしてならぬ
  15. この恋をつたなき恋と秘すれども想い綴らんこの身哀しき
  16. 遠くより静かに寄せるトレモロのブルックナーの音のさざ波
  17. 朝選ぶ管弦の曲いと高く虚空を満たす天(あま)の調べか
  18. 変わらぬと言えば変わらぬさすれども扉を開くこのひと筆で
  19. 横文字の訳語が用意されなけりゃその精神は弱くなるよね
  20. 毎朝にタイムカードを押すようにぼくは社会に参加するのさ
  21. 賢しげに批判ばかりと言う君よそれも批判と言うのでないかね
  22. 芯のあるご飯のせいで雑炊を暑いとはいえ食べねばならぬ
  23. 戦争をしたくてやまぬ為政者に突きつけるノーその日来るまで
  24. 記録的暑さの昼の外回り短き陰に涼しさ求む
  25. 録りためた録画が見れぬこれだって積読なんだと私は思う
  26. 双極症こころの病ではなくて脳という名の臓器の不具合
  27. 手の甲を刺されてかゆし虫の痕赤味さす肌薬は効かぬ
  28. 友だちが贈ってくれた文庫本穂村弘の『短歌ください』
  29. 睡眠時無呼吸症候群のこと見つけてくれた呼吸器内科
  30. 亡き友のFacebookに残ってる削除できない友達申請
  31. 冷凍のパスタを初めて食べてみたカルボナーラで胃がもたれてる
  32. あすできることはあしたにすればいいあすの自分に期待するのだ