24)この恋をつたなき恋と秘すれども想い綴らんこの身哀しき
25)遠くより静かに寄せるトレモロのブルックナーの音のさざ波
26)朝選ぶ管弦の曲いと高く虚空を満たす天(あま)の調べか
27)変わらぬと言えば変わらぬさすれども扉を開くこのひと筆で
28)横文字に訳語が用意されなけりゃその精神は弱くなるよね
29)毎朝にタイムカードを押しながらぼくは社会に参加するんだ
30)賢しげに批判ばかりと言う君よそれも批判と言うのでないかね
31)芯のあるご飯のせいで雑炊を暑いとはいえ食べねばならぬ
32)戦争をしたくてやまぬ為政者に突きつけるノーその日来るまで
33)記録的暑さの昼の外回り短き陰に涼しさ求む
34)録りためた録画が見れぬこれだって積読なんだと私は思う
35)双極症こころの病ではなくて脳という名の臓器の不具合
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24/06/24(月)に詠んだうた。