こころの調弦

ぼくが考え、書いてきたこと

はじめに(固定記事)★

新ブログ、始動しました。

2024年8月19日(月)、当ブログを新規に開設いたしました。主たる目的としては、

①紙及び電子媒体での「個人マガジン」との連動をめざすこと、

②ポートフォリオ的なブログとして、過去記事を整理していくこと、

を挙げておきたいと思います。なお、この「はじめに」については、随時更新をしていく予定です。

個人マガジンとの連動をめざします。

2024年度内の予定で、ブログタイトルと同名の「個人マガジン」を、紙と電子の両方で発行する予定でいます(「パブファンセルフ」を利用予定)。

昨年(2023年)8月から書き進めてきた小説や、過去記事を抜粋・リライト等をした上で刊行してまいります。その「個人マガジン」と連携していく予定です。

主なカテゴリーについて。

当ブログでの主なカテゴリーは、以下の通りです(個人マガジンへの転載がされないものもございます)。

読書

読書記録、感想をメインに書いていく予定です。随時、過去ブログからの集約もしていきたいと考えています。

読書会

現在実施している三つの読書会についてのご案内、告知、実施報告等をしていければと考えています。

①宮本輝『流転の海』全巻読書会(月曜20:30~、Discordサーバにて)。

②テキスト講読形式の読書会(月曜20:30~、Twitterスペースにて)。

※ ①と②は隔週毎に交互に行います。

③100分de名著を語ろう(木曜21:00~、clubhouseにて)。

以上の読書会へのお問い合わせは、Twitterアカウントまでお寄せください。

→ https://x.com/machinaka_book 

創作

連載小説や短歌を作成しています。

マチナカ年代記

旧ブログ「マチナカ年代記」中で公開していた記事です。

考える冒険

旧ブログ「考える冒険」中で公開していた記事です。

読書メーター

読書関連のSNS「読書メーター」に登録してあったデータを、順次移行しています。

ペンネーム決まりました。

24/09/09(月)追記。24/12/01(日)の「文学フリマ東京39」に出品が予定されている同人誌「汽水域」に拙文を寄せる運びとなりました。ついては、ペンネームを「庄司 智晶」(しょうじ・ともあき)とさせていただき、ブログとも連動させることにいたしました。姓の「しょうじ」は本名の下の名前を転用しています。

これに伴いまして、ブログでの筆名表示を「庄司 智晶(マチナカ読書会)」とすることにいたしました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

*          *          *

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。お読みくださいまして、ありがとうございました。

(2024/08/19 初版公開)

【24/08/28追記】

旧ブログ「マチナカ年代記」「考える冒険」ほかと統廃合しました。旧ブログは削除または非公開といたしました。カテゴリー分けについては、順次整理していきたいと考えています。

 

【ノート】メイキング・オブ・汽水域(庄司智晶Ver.)★

大盛況のうちに「文学フリマ東京39」は終わったようですね。執筆・頒布に当たったみなさん、足を運ばれた全ての方々、おつかれさまでした。

かく言う私も「庄司智晶」名で同人誌『汽水域』に参加いたしました。お声がけくださった主催者の眞琴さん、ありがとうございました。

文フリは一旦は終わりましたが、『汽水域』自体はBOOTHサイトにて通販を開始したところです。まだまだお手に取るチャンスはございますので、ぜひともアクセスなさってみてください。

 

bookcafemaco.booth.pm

 

さてこのエントリーは、次のステップを展望するための「まとめ」として企画したものです。文章は全くの主観であり、全ての責は執筆者である私にあって、『汽水域』執筆者を代表するものではありません。予めお含みおきくださいようお願いいたします。

きっかけ

きっかけは、Twitter(現・X)の「スペース」でした。後に主催者として鬼神の如く動いてくださった眞琴さんのスペースに集う何人かは、短歌を詠んだり、詩歌を詠じたりしている人がありました。

眞琴さんも小説を書いており、今回の同人誌とは別に個人誌を作成している最中でした。また、私も2023年からほぼ一年をかけたブログでの連載を終えていたところでした。

「お互いの作品を評し合いたいものですね」。

中に、そうおっしゃる方が出てきました。

Discordサーバを開設

「じゃあ、Discordでやりましょうか」。

そう言って私は、その会話中に計四人を含むDiscordサーバを立てました。その後で二人を追加して、このサーバは都合六人での運用が始まりました。

作戦会議

そうこうしているうちに、眞琴さんの個人誌『閉じ込めた悲しみの、透明な匂い』が出来上がりました。眞琴さんは、元々この個人誌で「文学フリマ東京39」に参加される予定だったそうですが、

「あれ、もう一冊作れるんじゃね?」

という考えがよぎったそうです。

眞琴さんが「この人の作品を読んでみたい」という十数人の原稿を集約し、同人誌として発刊する。その構想を私が聞かせてもらったのは、24/07/14、川崎でのことでした。

執筆開始

こうして執筆陣の選定を経て、執筆依頼が始まりました。依頼を快諾したのは十六人。小説/エッセイ/論評/詩歌(短歌)/イラスト等々、それぞれが得意とする表現形態で参加すること、既存の作品でも書き下ろし(描き下ろし)でも可とすることなどが決まりました。最終の原稿提出は10/1(火)と決められました。

私は7/14の話を聞いている関係上、何か「たたき台」になり得るようなものを真っ先に上げたいと思って早期の着手したつもりです。しかしながら、完成には難儀してしまいました。

(以下、別途エントリーする予定です)

 

【追記】YouTubeでのPVを追記しました!


www.youtube.com

【読書メーター】等伯(下)★

 

 

【18/06/23】

上下で約800ページ。読むのが遅い私は、下巻だけで10日もかかってしまった。これは力作だ。下巻では、狩野派の総帥・永徳との対決とその死、先妻や師と仰ぐ利休の死、そして息子の久蔵の死などをくぐり抜け、遂に天下一の絵師と謳われるようになるまでを描く。カバーに書かれているため、誰が亡くなってしまうのかがわかっていても、惹きつけて止まないものがあった。画業とは、かくも壮絶で業の深いものであるのか。前巻同様、海外事情や政権内部での確執、支えとなった宗教・思想のあり方にまで筆が及び、その取材力に圧倒される。

【24/12/04追記】

Eテレ「100分de名著」の『法華経』の回で安部氏を知って講読したものだが、その後に同じ番組で講師として出演した『覇王の家』(司馬遼太郎)の回はいただけなかった。司馬への敬意が強すぎたからなのではあるまいか。

 

 

【読書メーター】対人関係療法でなおす 双極性障害

 

 

【18/06/11】

基本的には薬物療法を必要とするものの、一生薬を飲み続けなければならない双極性障害だが、薬だけではカバーしきれない部分がある。それは、社会リズム(生活リズムと言い換えてもいい)と、対人関係という資産の毀損である。それを「補う」のが、この対人関係療法だという。これの基本となるのは、SRM(ソーシャル・リズム・メトリック)と言われる生活リズム+ストレスの強度の把握である。これを通じて、対人関係(=役割期待)を改善してく。つまりは、自分の状態を知り、躁やうつのエピソードの発現を軽減させようというものだ。

 

【読書メーター】「対人不安」って何だろう?

 

 

【18/05/30】

前半の2章で集中力が途切れ、あとは流し読みとなってしまった。肝心の「対人不安」が出てくるのは、第3章以降だというのに。土居健郎や中村元、和辻哲郎、木村敏といった人たちに言及はしているものの、取ってつけたような感じしかしなかった。人と一緒にいる時の「心地悪さ」について考えるのであれば、むしろ同じシリーズに収められている『友だち幻想』の方をおすすめしたい。

 

【目次】若松英輔『いのちの秘義』~読書会のために

 

 

メモ

100分de名著テキスト『ドリトル先生航海記』に紹介されていた『センス・オブ・ワンダー』に触発されて。図書館で借りて、24/11/30(土)の読書会で紹介しようと思い、開いたものです。

目次

※ 連番は便宜的に引用者が割り振りました。

  1. 完成を超える未完成
  2. 愛する人に言葉を贈る
  3. いのちへの畏敬
  4. シュヴァイツァーとレイチェル
  5. 「ワンダー」を感じる
  6. 神々に出会う
  7. 畏怖の経験
  8. もののあはれと「センス・オブ・ワンダー」
  9. 学びの秩序
  10. 学びの衝動
  11. 自然という芸術
  12. 美が照らす道
  13. ロジャーのささやき
  14. 記憶の奥にあるもの
  15. 自然からの贈り物
  16. 感覚の回路をひらく
  17. 見過ごしている日常
  18. 人生の解毒剤
  19. 「センス・オブ・ワンダー」を育てる
  20. 分かち合うところに生まれるもの
  21. いのちの音楽
  22. 朽ちることのないよろこび
  23. 好奇心を超えて
  24. あとがき

ノート

※ 後日、追記される場合があります。

 

 

【レポート】区立図書館主催の「ビブリオトーク」に参加して

 

 

一昨日(24/11/26)の14時から開催された「ビブリオトーク」に参加してきました。隣接する区にある区立図書館が主催するもので、昨年に続いて二回目の参加となりました。参加者にとっての「この一冊」を持ち寄って紹介するという、ビブリオバトルから勝敗を決する要素を省いたものとお考えいただければよいと思います。

参加者は八名でした。職場体験のために来ていた中学生(女子三名、男子三名)と、成人の女性一名、それと私です。

始めに発表用の原稿作成の時間が割かれました(約45分)。その後に二グループに分かれての「トーク」が始まります。始めに三分間、作成した原稿を元に本の紹介がされます。その後、二分間の質問タイムが設けられました。私が加わったグループのあと三名は、全員女子の中学生。ある意味「アウェイ」ですね(笑)。

紹介された本は、発表順に

夜のピクニック(新潮文庫)

根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ (シリーズ「あいだで考える」)

アルジャーノンに花束を〔新版〕

きまぐれロボット (角川文庫)

でした。以下に私が『根っからの悪人っているの?』の発表用に用意したメモから発言を再構成したものを掲げておこうと思います。

『根っからの悪人っているの?』の発表内容(再編集版)

「島根あさひ社会復帰促進センター」という名前を聞いて、みなさんはどんな施設だと想像されますか? この施設について、坂上香さんという映画監督が取材をし、映画と単行本が作られました。その映画と本に接した中高生と、坂上監督、あと取材を受けた人が集まって話し合いがされました。それをまとめた本を、今日はご紹介します。

実は、先ほど言った「島根あさひ社会復帰促進センター」というのは、男性の犯罪者が収容される「刑務所」なんですね。その内部を取材して完成したのが、『プリズン・サークル』という映画と本で、今日持ってきたのは『根っからの悪人っているの?』という本です。

ですので、そこで取材を受けている人たちは、何らかの犯罪者だったわけで、刑期を終えて出所してから、この『根っからの悪人っているの?』のために集まっているんですね。

刑務所にいた人たちですから、犯罪を犯しているわけですよね。その人たちが、刑務所の中で社会復帰のためのプログラムを受けていました。そこでわかったことは、それぞれに犯罪に至った経緯があったということです。例えば、小さい時に親や家族から暴力を受けていた人の率が高いんです。

犯罪を犯した人にどう接していくかによって、その社会の「質」が問われているということが、この本や映画を知ることでわかってきます。様々な弱い立場の人たちと、どう向き合っていくのか。そういったテーマについて考えたい人に、この本をお勧めしたいと思います。

メモ

中学生たちは、人前で話すことに慣れている人とそうでない人がありましたが、おおむね「知らない本に接することができてよかった」と感じていたようです。私とは大きな年齢差がありましたが、本を通じてであれば、それを「共通の話題」として語り合い、コミュニケーションが取れることも実感できました。できれば、数分の質疑だけではなく、より深く話題が展開できるような時間が取れるといいなと考えています。地域に対して開いていこうとする図書館職員のみなさんには敬意を表したいと思います。

 

 

【目次】伊藤邦武『物語 哲学の歴史』(中公新書)

 

 

メモ

読書会で読んでいるNHK出版新書『哲学史入門Ⅰ』第一章の参考文献に記載があったものと併せて図書館で借りたもの。

カバー折り返しより

哲学とは何だろうか――-。人間が世界と向き合い、自分の生の意味を顧みるとき、哲学は生まれた。古代から21世紀の現代まで、人間は何を思考し、その精神の営為はどのような歴史を辿ってきたのだろうか。本書は、その歴史を「魂の哲学」から「意味の哲学」「意識の哲学」「言語の哲学」を経て、「生命の哲学」へと展開する一つのストーリーとして描く。ヘーゲル、シュペングラー、ローティの歴史哲学を越えた、新しい哲学史への招待。

目次

※ 連番は、便宜的に引用者が割り振りました。

  1. まえがき
  2. 序章 哲学史のストーリー
  3. 第一章 魂の哲学――古代・中世
    1. 「魂」という原理
    2. アテナイの哲学――プラトンとアリストテレス
    3. 地中海の哲学
  4. 第二章 意識の哲学――近代
    1. 科学革命の時代――デカルトの登場
    2. 心身問題
    3. 経験論と超越論的観念論の立場
  5. 第三章 言語の哲学――二〇世紀
    1. 論理学の革命
    2. ケンブリッジから
    3. アメリカへ
  6. 第四章 生命の哲学――二一世紀へ向けて
    1. 生の哲学
    2. ジェイムズとベルクソン
    3. エコロジカルな心の哲学
  7. あとがき
  8. 人名索引

メモ・2

今日(11/26)再貸出の手配予定。

 

【目次】花田菜々子『モヤ対談』

 

 

メモ

▼図書館の検索システムを利用して「岸政彦」を探したところ、この本がヒットしました。借りてみると、錚々たる顔ぶれの対談相手が並んでいるので、興味深いです。2023年11月刊。

目次

※ 便宜上、連番を割り振りました。

  1. はじめに
  2. ヨシタケシンスケ 大人だって完璧じゃない
  3. 窪美澄 子持ちの恋愛
  4. 山崎ナオコーラ 家事と生産性
  5. メレ山メレ子 恋愛の教科書がない時代に
  6. 田房永子 家族という呪縛
  7. ブレイディみかこ エンパシーの鍛え方
  8. 荒井裕樹 マイノリティーと人権
  9. 岸政彦 「聞く」って難しい
  10. ひらりさ 推しとお金と私
  11. 東畑開人 心を守るには
  12. 西加奈子 助けを求める
  13. 植本一子 家族について書くということ
  14. 大前粟生 そもそも恋愛って何?
  15. ジェーン・スー おばさんを楽しむ
  16. 吉田貴司 男と女のすれ違い
  17. 岩田徹 小さな書店が生き残るには
  18. ツレヅレハナコ コロナ禍と食
  19. 永井玲衣 手のひらサイズの哲学
  20. 飯間浩明 言葉を楽しもう
  21. ライムスター宇多丸 人生相談に正解はない
  22. おわりに

メモ2

▼対談者は20名。転記して始めて、話題になっていることが大変興味深いものであることが判明しました。返却までに読了できるよう、がんばります(笑)。