前稿で、私は2017年9月に「オンライン読書会」をスタートさせるまで(※)は、「オンライン当事者会」の一員としてネット上で振る舞っていたことを書きました。
machinaka-library.hatenablog.com
この稿では、オンライン読書会をSkypeを中心に実施していた頃から、Zoomを中心として実施するに至った2018年10月の前までのことを書いていこうと思っています。
※ バックアップ・データを再検討していたところ、2010年12月より読書会を断続的に実施していたことがわかりました。
オンライン読書会黎明期(Skypeを中心に実施していた頃)
当初は2017年9月と思っていた読書会の開始でしたが、2010年12月にまで遡ることがわかりました。そもそもブログのデータが揃っている時期ではありませんので、記憶に頼るしかないのですが、どんな本を読んでいたのかとか、わかる範囲内で書き起こしてみたいと思います。
この頃、「読書会」はブームであったとの記事がないわけではありません。ビジネス・パーソン向けの雑誌で特集が組まれもしていました。しかし、「一般的」出会ったとまでは言えないと思っています。
さほど一般的とは言えなかった読書会を、「オンライン」で実施しようとしていたのは、よく言えば先駆的、ともすると「無謀」だったと言わざるを得ない時期でした。当時読書会とは、日時と場所を決めた上で、直接会って実施するものだったからです。
それでも私が「オンライン」にこだわったのは、一つには精神疾患であまり外出がかなわなかったことに加えて、外出に伴う交通費や食費等の出費に耐え得なかったことが大きいです。逆に言うと、精神疾患を病んでいなければ、今現在、オンラインでの読書会をしていたかどうかは見当がつかないとも思うのです。
ともあれ、発症後の数年間の全く読めなかった時期を脱して、徐々に読書できるようになっていきました。そして、ほどなく読書会をしてみたいとシンプルに考えるようになったのだと思います。「シンプルに」というのは、読書会を通じて何かを達成とか実現しようとか考えていたのではなく、学部生時代の頃に楽しいと感じていたことを、またやってみたいという気持ちだったのだと思っています。
この時期にテキストとして選定した記憶があるものは、以下の通りです(が、あいまいな記憶頼りなので、信頼性には乏しいです)。
・齋藤孝『読書力』(岩波新書)
・井上ひさし『日本語教室』(新潮新書)
・内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)
・南野忠晴『正しいパンツのたたみ方』(岩波ジュニア新書)
など。
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今回は以上といたします。引き続き、(4)も予定しています。(4)では、コロナ禍に先立ってZoomを利用していた時期のことを書いてみる予定です。