杜~フォレスト~

ぼくが考え、書いてきたこと

【読書メーター】100分de名著テキスト『生きがいについて』

 

 

【18/05/11】

もはや1人の若松ファンとして刊行を待ちわびていたものの、読了には時間がかかった。長寿番組・100分de名著5月度に取り上げられる『生きがいについて』の解説本である。読んでいるうちに、どこからが原著者である神谷の思想で、どこからが若松さんの思想であるのかがわからないくらいに「一体化」して迫ってくる。石牟礼道子にとって水俣病があったように、神谷にとってハンセン病があったのかもしれない!と思って読んでいたら、何のことはない、若松さんがご指摘されていた。もちろん、原著も読む予定でいる。オススメの1冊。

【18/06/06】

6/8に予定している『生きがいについて』の読書会の参考にと思って再読。Kindleでマーキングした行をピックアップし、ノートにしながら摘読。キーワードは、「つながる」「見出す」「待つ」の3つではなかろうか。生かされているものとして、自然と歴史に「つながる」。悲しみを導きの光として、社会の中で疎外され、うめいている人を「見出す」、また、自分の中から既にあったものとしての生きがいを「見出す」。そのためにも、「待つ」ことが重要と、若松さんが述べている。神谷さんの原文にも当たらなくては。